2025年4月16日
給与所得者の扶養控除申告書(マル扶)
4月が始まりました。
新入社員が期待と不安の中、社会人としてスタートします。
入社するとお給料をもらう前に、会社へ提出しなければならない書類がたくさんあります。
そのひとつが「給与所得者の扶養控除申告書」。
マル扶と私たちが呼んでいる書類です。
給与所得者の扶養控除申告書とは
給与所得者の扶養控除申告書は正式な表記は「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」です。
従業員の所得税を計算するためには、扶養状況を勤務先に申告して、
該当する所得控除を受ける必要があります。
会社は扶養控除申告書に記載された従業員の扶養状況をもとに、
毎月の給与計算や年末調整を行っています。
扶養控除申告書は、正社員であろうとも、非正規社員(パートさん)であろうとも、
その雇用形態に関係なく、給与をもらう全ての従業員が勤務先に提出します。
わが国の給与所得者の税金計算は
給与所得者(サラリーマン)の所得税の計算は通常は年末調整で行われます。
年末調整とは、会社が従業員の支払う所得税を確定計算することです。
具体的には、毎月の給与や賞与から差し引かれた源泉徴収税額と、
本来納めるべき所得税額の差分を精算する手続きになります。
毎月のお給料から差し引く源泉徴収額を決めるために、
扶養控除申告書に書かれている情報が必要なんですね。
扶養控除申告書に書く内容は
まず個人の情報を書きます。
- 氏名
- 個人番号(マイナンバー)
- 住所または居所
- 生年月日
- 世帯主の氏名
- 世帯主と申告者の続柄
- 配偶者の有無
それから扶養家族です。
- 源泉控除対象配偶者
- 扶養親族
他に特別に該当することがあれば、書き加えます。
- 障害者控除
- 寡婦控除
- ひとり親控除
- 勤労学生控除
最後に住民税にかかる事項を書きます。
これだけあると、自分がどれに該当するかも分かりにくいですね。
経理部の方や先輩、顧問税理士に聞きながら書くといいでしょう。
またパートさんであれば、他の会社と掛け持ちでお給料をもらっていたりします。
そんな時は、メインの会社(主たる)とそうでない会社(従たる)と分けます。
それぞれを甲欄源泉と乙欄源泉といいますが、源泉税額が変わります。
いきなり本格的な税の取扱いに面食らう新社会人の方も多いでしょう。
そんなときこそ、信頼のおける税理士に尋ねてみましょうね。
【名古屋発!税理士アニキの感動!笑売】
は毎月10 日に更新します。
お楽しみに!