2018年8月6日
香港から感じ取った未来
先日、香港へ出張してきました。
皆さんは、香港と言えば、どんなイメージでしょうか。
夜景。
飲茶。
ショッピング。
映画。
日本のバブル期には、近い外国ということもあって、
(ゼロ泊二日という弾丸ツアーもあったと聞きます)
美味しいものを食べて、ブランド品を買って、外貨の差を存分に享受して楽しんでいたようです。
その後、香港は大きな変化がありました。
長らくイギリスの統治下におかれていたのが、1997年に中国に返還されたのです。
しかし、一国二制度となり、特別行政区として自由経済制度が維持されることになりました。
いまや香港は、世界でも有数の金融の街となっています。
経済成長もずっと続いています。
それでいて、世界一の長寿国(街)でもあるのです!
顧みれば、わが国も長寿の国です。
太平洋戦争後の経済復興は著しく、世界を驚かせました。
しかし、香港人には、
「昔の日本経済は、すごかったよね(今はたいしたことないけど)」
「日本の物価は安いね、
上海ガニ(ワタリガニ)は、日本だとたらふく食べられるから、時々行くよ」
などといまや言われているのです。
日本で食べられる某ラーメン店が、香港にも出店していました。
ランチ時には人が並んで繁盛店です。
外国で頑張っている日系企業を見ると、嬉しく思います。
で、気になるお値段は、150香港ドル。
日本円に直せば、およそ2,100円です。
おどろきました。
日本の観光客がアジアに旅行して、口にするのが「物価が高い」のだそうです。
それは、外国の物価が高いのではなく、日本の物価が安いともいえます。
実は、日本経済が世界のなかで相対的に低下しているのです。
この20年間、日本はデフレでした。
20年前、一ドルは100円前後でした。今でも変わりません。
だから経済が落ち込んできていることに気づけなかったのです。
20年前、500円だったラーメンは5ドルでした。
今でも日本ではラーメンが500円で食べられますが、外国に行けば1,000円から1,500円出さないと食べられないのです。
日本はいつの間にか、下りのエスカレーターに乗っていたのです。
衝撃的です。
多くの人が、それに気づいていない。
頑張っているのに、落ちぶれているという事実。
日本も香港と変わらず長寿国です。
どうやって国を維持していくのか、
どんなビジョンを描くのか、
未来を作っていく子どもたちに何をバトンタッチするのか、
真剣に考えないと、そう思いました。
せめて未来を作る子どもたちには、海外で張り合えるようになってほしい。
そのために、大切な税金を使ってほしいと願っています。
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お楽しみに!