2016年9月6日
税金は「とられるもの」?
皆さまは、ミニ・ミュンヘンをご存知でしょうか。
ミニ・ミュンヘンとは、7歳から15歳までの子どもだけが運営する「小さな都市」です。
8月の夏休み期間3週間だけ誕生する仮設都市で、
ドイツのミュンヘン市ではすでに30年以上の歴史があります。
ここで子どもたちは「市民」について学ぶのです。
そのミニ・ミュンヘンは日本でも広がっています。
名古屋では2010年から「なごや☆子どもcity」として始まっています。
「なごや☆子どもcity2016」の初ミーティングに主催者様からお招きいただきました。
お話をうかがうと、
cityで子どもたちはハローワークで仕事を探し、働き、稼いだがお金で買い物をするのです。
そしてちゃんと税務署があって、稼いだお金から税金を支払うのだそうです。
いわゆる所得税ですね。
制度として納税を取り入れているところは感心します。
今回の主催者様から、
「過去のcityでは子どもたちは税金を払っているんだけど、
税金については何にも説明がなく、単に取られているだけなのです。
だから今回は、実行委員の子どもたちには、税金というものを理解して街づくりを取組んでほしいと思うんです」
なるほど~。
それならお任せください!
というこうことで、次回の子どもたちが集まる実行委員会でレクチャーをすることにいたしました。
それで面白いなぁと聞いてて思ったのですが、
子どもたちにとって税金は
「取られる」。
ものだと思っていると説明されたことでした。
税金の意義や趣旨が分からないので、
稼いだお金から一定額を引かれれば、当然「取られた」になるのはうなずけます。
というか、大人の方も結構「税金に取られるぐらいだったら。。。」と言っていますよね(苦笑)。
税金は、
「取られるもの」
「支払うもの」
それとも「納めるもの」でしょうか。
私は租税教育部会の委員もしているので、
税務署には「税金は納めるものと教えてくださいね」と指導されています(笑)。
いつも言っていることなんですが、
お金には「入口」と「出口」があります。
国家にとったら税金を集めることが「入口」ですね。
これが国民にとっては「納税」となります。
だから国民が税金は払いたない、とか消費税のアップ反対という時は「入口」に焦点が当たっています。
でも大切なのは「出口」、つまりどう使われるかです。
国民の皆さんが一生懸命働いて支払った税金は、国民が豊かになるために使われなければなりません。
税金を考えるときには「入口」も大切ですが、「出口」にこそ焦点を当てることが重要だと思います。
子どもたちにも、そのことはしっかりと伝えたいと思います。
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