2016年3月3日
せっかく売上げたのに、お金にならないなんて!
現在、確定申告の真っただ中。
私も忙しくさせていただいております(笑)
確定申告では、まずお客様から預った資料や月次試算表から決算書を作り利益を確定させます。
それに基づき申告書を作っていくのです。
一口に決算申告といいますが、2段階の作業になるのですね。
決算書は、経営者、事業主様の一年間の通信簿。
職業柄、やっぱりいい数字が出ていると自分ごとのようにうれしくなります。
しかし、せっかく売上たとしても、お金になるまで気を抜けません。
営業マンなら一度は言われた事があるかと思いますが
「お金を回収するまでが仕事だ」
はい、その通りでございます!
個人の申告で青色申告の方であれば
貸倒引当金が経費として認められています。
これは売掛金が回収できないかもしれないリスクがあるので
一定額は経費としていいよ、というもの。
「いえいえ、焦げ付いているのが明らかで、回収は難しいんです」
そういうケースは個別に判断して一部を経費とすることもできます。
残念ながら、破産手続きに入ったとなれば、回収することは困難。
でもこのケースでも全部が損失として経費にはなりません。
破産管財人から通知が来るまでは貸倒損失とならないのです。
では貸倒損失として全額が経費になるのはどんな時でしょう。
① 債権者集会や裁判所などで返済額が決定し、それ以外が切り捨てられることがはっきりした場合
② あきらめて債務免除の通知を送った場合
③ 一定期間取引停止があって、そのご弁済がない場合(ただし要件あり)
はっきりしているのは
もう回収が無理だから、ええ~い損失としていれちゃおう!
と自分で決めることができない、ということです。
せっかく汗水たらして、売上げたのにお金にならないなんて悔しくて仕方ありませんね。
もしこれって貸倒れとして経費になるかなぁ?
そう疑問に思ったら、税理士にお尋ねくださいね。
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お楽しみに!