2014年7月17日
消費税は赤字でも払わなくっちゃいけない?
消費税は私たち税理士からみても、お客様からみても、特異な税といえます。
個人でも会社でも経営して利益が出れば、税金を納めますよね。
一方赤字なら税金は納めません。
ですが消費税は赤字の場合でも納めなくてはならないのです。
それは消費税が預り税であることと、
人件費などは消費税計算では非課税のため、支払う税金が出るのです。
たとえば売上が100万円、経費が110万円だとすると赤字が10万円出ます。
この場合、所得税はかかりません。
この経費のうち人件費が60万円です。人件費は消費税は非課税ですから
消費税計算においては・・・
売上100万円 の8%の8万円が預り分
経費110万円-60万円=50万円 の8%の4.5万円が支払い分
その差額 8万円-4.5万円=3.5万円
3.5万円を支払うことになります。
実務では、決算の時大変困ります。
赤字のときは資金繰りも苦しいものです。
そんな時、消費税はこれだけですので支払ってくださいとは簡単にいきません。
今春に消費税は5%から8%へ上がりました。
たかが3%と思いますか?
いえ、1.6倍の値上げですよ。
今まで100万円で買えていたものが160万円になったらびっくりするでしょう。
しっかり税金の分はストックしておきしょうね。
名古屋発!税理士アニキの感動!笑売
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