2024年7月11日
異次元の少子化対策って
税理士事務所の繁忙期は5月と言われます。
それは法人の3月決算が多いため、申告期限の5月が忙しいのです。
しかし私の繁忙期は6月。
私は税理士の資格と保育士の資格を持っています。
また子育て支援のNPO活動も17年を超えました。
そういうこともあって、県の子育て会議や保育園・こども園の認可を審査する委員を拝命しております。
年度始まりの会議も6月にされることが多いです。
また保育園の会計顧問や監事を幾つかいただいておりまして、
運営主体である社会福祉法人さんは6月に理事会や評議会、総会などが目白押しなのです。
保育園の待機児童対策は進みましたが
保育園の決算を見ると、行政から様々な補助金が出ています。
10年ほど前と比べて格段の差があります。本当に手厚くなったなぁと感じます。
2016年は「保育園落ちた、日本死ね」と題した匿名ブログに端を発し、待機児童の問題が注目されました。
確かに待機児童対策は奏功しました。
一方で「小1の壁」といわれる学童保育所の不足も顕在化しています。
ここも見逃せません。
最近は「不適切保育」がクローズアップされ、保育士の質の問題が問われています。
私がかかわる保育園さんでは、おしなべて保育士さんは頑張り屋さんで、優しい人ばかりです。
メディアで大々的に取り上げられると、全てがそうなのかと色眼鏡で見られるのは残念に思います。
保育士さんの社会的地位や年収がすごく上がったとも思えません。
保育士でも年収1,000万プレーヤーが続々出てきてもいいんじゃないかしら。
報酬も大事、大きなモチベーションになると思います。
異次元ってどの程度なの
国家が成長して、成熟してくると出生率が下がると言われています。
確かに先進国は出生率が低めです。
厚生労働省が2023年6月5日に発表した合計特殊出生率(TFR)は1.20で、
前年(1.26)から0.06ポイントの低下となりました。
これは記録のある1947年以降の最低を更新しました。
東京では、なんと0.99と一人にも満たない数字となりました。
これはショッキングな数字です。
ここまで高齢者が多く、子どもが少なくなると、「日本死ね!」と言われなくたって、死んでしまいます。
ということで、岸田政権は異次元の少子化対策として力を入れています。
メニューを見ると、、、報道や国民実感と違って、
意外や意外、頑張っていると思いますよ!
とはいえ、出生率の歯止めがかからない。
行政のアンケート調査を見ても、市民の実感として「子育てのしやすさ」は改善されていません。
子育ては今や社会の要請
昔は子どもは家庭の要請でした。
将来の働き手として、産めよ増やせよの時代もありました。
現代は経済的には成熟社会で、子どもは社会の要請に変わりました。
社会全部が子育てに関わっていくのです。
税金や社会保険料の使い道は、子どもではなく高齢者に偏っているように思います。
未来の日本を背負っていくのは子どもたち。
その子どもたちに何を遺してあげられるのか。
子どもたちにもっと投資をしていいと、私は思います。
だからもっともっと、国民も政治家の皆さんも議論してほしいな~と願っています。
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