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榊原輝重税理士事務所

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名古屋発 税理士アニキの感動!笑売

2019年4月4日

消費税増税で思うこと

さて新年度になりました。

新元号も発表されて、いつもと違ってさらに気持ちが引き締まる感じがします。

税制では、今年度は消費税率が8%から10%に上がります。

とても大きな変化ですね。

 

 

消費税増税は間違いなく経済のブレーキがかかる

 

消費税がわが国に導入されたのが、平成元年でした。

消費税は平成と共に歴史を刻んできたのです。

感慨深いですね。

 

最初は3%でしたが、平成9年に5%へ上がり、

平成26年に8%へ上がりました。

 

共通するのは消費税増税がなされると

 

 

 景気は悪化する、またはブレーキがかかる

 

ことは歴史が証明しています。

 

この秋に消費税は確実に上がりそうです。

政府指標では景気良好と言われていますが、長いデフレをなかなか脱せず、

国民の皆さんが実感できずにいます。

 

さらに世界経済も不安含みで下がり局面に入っているようです。

消費税をこのタイミングで上げるべきか、私はどうかなぁと心配しています。

 

 

税制はシンプルでなければならない

 

税理士の視点から言えば、税制はシンプルでなければ、と思います。

政府は消費税の増税を和らげるために、

軽減税率に加え、ポイント還元など様々な調整を行っています。

政治とは調整である

といえば、それはそれでよいのでしょうが、税制の本質から離れていると言わざるを得ません。

 

付け焼刃的に、ごまかすようなことであってはいけないのです。

 

 

そもそも消費税をなくすとどうなるのか

 

そもそも消費税は上げないといけないのでしょうか。

実は消費税が導入されたときから、法人税率はずっと下がり続けています。

ご存知でしたでしょうか。

ちょっと乱暴に言えば、消費税で増えた税収増と法人税の税収減とトントンぐらいなのです。

 

一方、日本の国債残高は政権が自民党であろうと、民主党であろうと、増加の一途です。

国債を「借金」と呼べば、大変な財政状態と言えます。

未来を担う子どもたちにたくさんの借金を残してはいけません。

私もそれは望んでいません。

 

 

だから財政再建のために増税が必要なのです。

国民の皆さん、我慢してください。

BY 財務省。

 

聞けばもっともですが、はたして消費税を上げなければいけないのでしょうか?

 

マクロ経済学では、債務が大きくなることは決してマイナスではないとする考えもあります。

会計の世界でも「貸借対照表」でみれば債務が増えれば資産が増えます。

全体の大きさが大きくなれば、それは経済成長とみなします。

 

つまり、債務が増えること=よくないこと、ではないのです。

 

 

国債を発行して買っているのは誰でしょうか。

今もっとも買っているのは日本銀行です。

外国ではありません。

ギリシャのように財政破綻したらどうなるのか、という意見もありますが

わが国の場合に照らしあわせて議論する必要があるのではないではばいでしょうか。

 

また、たくさんの紙幣が国中に出回っているので、

インフレの危機ですとか、出口戦略なんてことが言われています。

はたして世界の経済関係の中で日本を考えると、インフレが起きるのでしょうか。

 

マクロ経済学ってのは、全く分かりません(苦笑)。

 

ただ一つ言えるのは、

 

日本の財政がひっ迫しているので消費税を上げるのはやむなし

 

ではないような気がします。

 

皆さんはどうお考えになりますか。

この答えは10人いたら10人答えが違うかもしれません。

 

だからこそ、勉強や議論が必要なのではないかな、

ポイント還元とか、そういう問題ではないと思います。

 

 

 

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